つばめの家 Blog

2019/10/28 22:33



こんにちは。つばめの家です。

今回の商品のご紹介は、開店当初からの人気商品である、豆うつしと色水そそぎのお仕事です。
2つともとてもシンプルなお仕事です。しかし、2歳から3歳半くらいの子どもたちにとても人気があります。

教具の順番は豆うつしのお仕事で豆→米や砂→水(難易度を上げていく)で内容物を変えて移し替えしてから、色水そそぎに移るのがいいです。
なぜなら、色水そそぎはそれぞれ形の違う容器に線がついており、その線までで色水を注ぐのを止めなければいけないからです。豆うつしよりずっと難しい。
「線で注ぐのを止める。」これは簡単なようでとても難しい作業です。目で見たものを脳がとらえ、脳が手に指令を送ります。しかし、まだ指令を送っても手の動きが未熟なためにうまくいきません。最初からできる子はいません。何回もしてようやくできるようになります。

何回も何回も子どもはお仕事をします。この何回も何回もするというのがとても大事だと思っています。何回も何回もするということは
納得がいっていないから何回もするのです。子どもが自分の成長に必要だから納得いくまでしたいのです。自分のものとするまでやり切りたい。だから何回もするのです。
また、モンテッソーリ教育では、繰り返すことで集中現象が起こり、正常化すると言われています。
私達はその過程にこそ子どもの成長があり、自分を作り上げていると思っています。そして更に一番大事だと思っていることは「満足するまで、やりたいだけやる。」
この経験が多いか少ないかで、学童期、思春期、青年期の心の安定が違ってくるように感じます。
その時やりたいことをたくさんやらせてもらえたという経験が自己肯定感、自分を信じて進んでいく力、集中力、やりきる力、大人を信じる心を形成していくことにつながっていくと思います。どれも人生を豊かにしてくれる要素です。

話が壮大になりましたが、どのお仕事にもあてはまることです。親ができることはたくさん見せて教えあげる。そして見守り、たくさんやらせてあげ、信じてあげる。

豆の移しかえも色水注ぎも、子どもたちは大好きです。何度も何度します。最初はたくさんこぼしますし、汚れます。ですが、どうかそれを嫌がらず止めないでやらせてあげてください。

こぼしたら片づけ方を見せてあげてください。そして一緒に片づけようと誘ってください。片づけを嫌がったら「じゃ、見てて。」と言って見てもらいながら、やりたそうなところだけを一部やらせてあげる。そうしてだんだんできることを増やしてあげてください。
片付けまでがお仕事です。ただ、全部を一度にさせようとしないことが片付けを嫌がらないようにするコツです。

物をうつすというお仕事は、「生活」の分野でも比較的早くでてきます。ここでたくさんやりたいだけさせてあげると、他のお仕事にうつっても飽きずに放り出さずにできる力につながると思っています。

シンプルなお仕事ですが、奥深いお仕事だと思います。ぜひお子様に楽しんでいただきたいと思います。